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関西二期会創立45周年記念公演 第71回オペラ公演 「フィデリオ」@尼崎市総合文化センター アルカイックホール 11/21(土)、22(日) [鑑賞]

偶然とご縁が重なって
2回聴く機会に恵まれました

「フィデリオ」序曲と
そしてオペラの途中では
演奏される機会が少ないといわれている
「レオノーレ序曲第3番」を聴くことができたことも
とってもラッキー[ぴかぴか(新しい)]でした

ベートーヴェン独特の
情熱や優しさを感じさせる響きの連なりに
心が共に熱くなったり
優しい響きには
何故だかわからないけれど
何(誰)かに許してもらえたような安堵感をかんじて
思わず涙ぐんでしまったり・・・

普遍的なオペラとは一線を画された
ベートーヴェン独特の世界を二日間堪能しました

舞台は
ベートーヴェンの音楽の魅力を
最大限に活かすために
最小限の静かな動きの中で進行していたように感じました

その最小限の動きを活かすために
舞台装置はこじんまりとシンプルなものになっていました

静と動がぴたりと決まり
歌唱が朗々と響けば
説得力のある舞台になるように感じましたが

それが実感できた瞬間もあれば
ぼやけているように感じた瞬間もあり・・・

ベートーヴェンらしさは生半可な表現では一瞬たりとも
もちこたえられない、と、いうような印象を受けました

” フィデリオ ” は人の名前で
政治犯で投獄されている夫を救出するため
妻が男装をして夫がいる牢獄にもぐりこむときに
名乗った名前がそのままオペラのタイトルになっています

気丈に男装をふるまいながら
夫のことを思う時にときおり表れる
女性的な声色や仕草など

無駄な動きが極力排された中で
出演者が発するドイツ語の台詞は
細やかな心理の抑揚が
客席にまでしっかりと伝わってきて感動的でした

今回は舞台の使われ方(?)の事情なのか
オペラでは必ずといっていいほど設置されていると思われる
プロムプターボックスが設置されていなかった様子で
それはなんだかとってもスゴイことだ・・・と、思ってしまいました
(何故スゴイのかは、説明が長くなるので省略デス[ダッシュ(走り出すさま)]

そしてオペラのフィナーレは
大人数の私服の合唱団が舞台の花道や
舞台のいちばん奥の・・・通常そこは舞台裏(?)と
思われる場所からの大合唱になり

舞台衣裳を着ている人たちの脇に
私服の人たちが
平然と同じ舞台上にならんでいて
舞台装置の向こう側は
舞台裏の備品などがむきだしになったまま
コンクリーの壁がさらされた状態であっても

それもオペラの一部分として違和感なく受け止められる
感動的な迫力がありました

ベートーヴェンは大衆の音楽、みんなの音楽なのだな
と、いうことをあらためて感じさせてもらえた素敵な舞台でした


関西二期会創立45周年記念公演 
第71回オペラ公演 「フィデリオ」

作曲 L.v.ベートーヴェン ◇ 台本 J.F.v.ゾンライトナー、S.v.ブロイニング、G.F.トライチェケ
指揮 飯守泰次郎 ◇ 演出 栗山昌良
管弦楽 関西フィルハーモニー管弦楽団

        11/21     11/22
レオノーレ  小西潤子   畑田弘美 
フロレスタン 小餅谷哲男  竹田昌弘  他





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PANDA

BRUCE06さま
ご来訪&nice!をいただき
いつもありがとうございます!
by PANDA (2009-11-26 00:31) 

PANDA

ララアントさま
ご来訪&nice!をいただき
いつもありがとうございます!
by PANDA (2009-12-03 01:35) 

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