ザ・カレッジ・オペラハウス開館２０周年記念 第４３回オペラ公演 サマーオペラ モーツァルト・シリーズ 「イドメネオ」＠ザ・カレッジ・オペラハウス 7/12（２）

シンプルな形式から劇的なものに変化する
変遷を観たり聴いたりしているような気分になりながら
鑑賞していました（やっぱりうまく表現できにゃい・・・）

驚いたのは
指揮者が指揮をされながら
チェンバロも演奏されていたことでした

初めは
舞台上の進行や字幕ばかり
気になっていたのですが

聴こえてくる
登場人物が発するレチタティーヴォとチェロ、
チェンバロの融合の自然さや
チェンバロとオーケストラが
溶け合うタイミング（？）みたいなものが
あまりにも ” 自然体 ” だったので

なんでだろー？と思いながら
オーケストラ・ピットをよく見てみると
指揮者が片腕はオーケストラの指揮をして
もう片方の腕はチェンバロの鍵盤を押さえていたのでした
びっくり

大人数を掌握しながら
自分もその中の一人として演奏することって
誰にでもできることではないなぁ・・・と（当たり前ですが）思います

オーケストラと歌声は
清潔感を感じる響きと旋律は気負いのない演奏が
モーツァルトらしい音楽になっているように感じて
聴き心地が良くて・・・

・・・しかも
音楽の展開上起こる無音状態の間と
舞台上の動き（演出？）が絶妙で
素晴らしかったです

音楽と舞台上が自然体で溶け合っていた
と、いう印象が強く記憶に残りました

舞台は
一見シンプルな舞台装置に見えるのですが
物語の展開と共に
奥行きを活かしたアイディアで次々と舞台転換されて
それぞれのシーンが美しい舞台でした

そして
生贄（いけにえ）を連想させる血にまみれた人形が
舞台の片隅に一貫して飾られていたのが
少し不気味で印象的でしたが

イドメネオ王が
海の神さまと契約した生贄の約束が
この物語に登場する人々の運命を翻弄させるのだ、と、いう
象徴の意味合いがあったのかもしれないなぁ・・・なんて思いました

舞台上の展開もストーリーも十分楽しめましたが
今回はレチタティーヴォや音のしなやかで心地よい響きに
どっぷりと浸って身体が癒された感じがして・・・

・・・暑い夏の時季にモーツァルトって
やっぱりそういう（どういう？）効能があるんだなぁって
思いました（笑）


ザ・カレッジ・オペラハウス開館２０周年記念　
第４３回オペラ公演　サマーオペラ　モーツァルト・シリーズ　「イドメネオ」

指揮／児 玉 宏 ◇演出／岩 田 達 宗

出演
イドメネオ／小餅谷 哲 男
イダマンテ／並 河 寿　美
イーリア／石 橋 栄 実
エットラ／草 野 浩 子　　他

通奏低音（チェロ）／上 塚 憲 一
管弦楽／ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団　


真夜中の月餅（写真次回）

写真upが遅れ気味で辛いー

タグ：イドメネオ

コメント 2

ご無沙汰しています。
昨夜は　お盆の入りで　お迎え火を焚いたりで　
そして今日はお墓参りをしてきました。

PANDAさんはオペラ鑑賞　DVDでの鑑賞 それに野村克也監督の
本など　とても毎日を有意義に過ごされていますね。
因みに　阪神ファンです。
トウーランドットは　フィギアスケートの荒川静香さんしか思い浮かばない
のが　ちょっともどかしいです。

東京は今日　梅雨明けしました。
by ララアント (2009-07-14 18:54) 

ララアントさま
ご来訪&nice!をいただき
いつもありがとうございます！

阪神タイガース、今年はちょっと苦戦していますね、でも
今夜は勝ちましたね！！（祝）

オペラ鑑賞などは ” 縁あって ” いろいろと
貴重な体験をさせてもらっています

立ち読みは昔から趣味（？）で
職場からの帰り途はついつい本屋さんに
足が向いてしまい・・・こんなご時勢なので
本も買い控えをしているつもりなのですが
油断していると、まとめ買いをしてしまって
後で深く後悔したりしています（笑）

ララアントさまのブログ
田奈周辺の田園風景を拝見しました
色鮮やかな稲穂や花の御写真から
草や花の香りがしてきそうで心が癒されました
いつも楽しみにしております！

関東地方のお盆の入りは時期が早いのですね
梅雨明けの日のお墓参りは
暑さで体力を消耗されませんでしたか？
これからの暑い毎日に
御身体だけはくれぐれもお大事になさってくださいね。

by PANDA (2009-07-14 22:43)