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お試しセットはあくまでも宣伝

ひろしまオペラルネッサンス「カルメル会修道女の対話」@アステールプラザ大ホール8/29(日)[1]  [鑑賞]

いつかライヴで聴いてみたい
オペラの一つでした
夢がかなって嬉しかったです[ぴかぴか(新しい)]

詳しいあらすじは・・・↓「オペラ座の夢の夜」より
http://homepage2.nifty.com/aine/opera/opera25.htm

フランス革命のさなかに行なわれていた
” 恐怖政治 ” が終わる10日前に
パリの革命広場で処刑された16人の修道女たち、の、史実を基に

ル・フォールという20世紀の小説家が
実在しない修道女(主人公)を1人加えて小説化した作品を

ジョルジュ・ベルナノスという小説家が更に戯曲化をして
作曲家のプーランクによってオペラ化されました

ル・フォールの小説化は1931年
オペラ化されたのは1957年のことだそうです

「カルメル会修道女の対話」でテーマになっていたのは
” 漠然とした不安 ” ” 人間の弱さと強さ ” ” 死の恐怖 ”
のようなものだったと思うのですが

音楽を聴いていて
それらに加えて ” 怒り ” の、ようなものも感じました

オペラといえば、例えば内容が悲劇であっても
その ” 悲惨さ ” を強調や美化するために
音楽や舞台が華やかで甘美である作品が多い中

今回観て、聴いたオペラは舞台上で
ドキュメンタリー・オペラ(?そんな造語はありまセン[たらーっ(汗)])が
繰り広げられていたかのような錯覚をしてしまうほど虚飾がなく
舞台と客席の境界線すら感じさせない瞬間もありました

うまく表せませんが
舞台上にいる人たちも客席にいる人たちも
この物語を見とどけて聴きとげる
証人(?)のような雰囲気が劇場に漂っていたように感じました

ヒロシマでこの作品を聴いたから
そんな気がしただけ、なのかもしれません・・・

とってもまとまりがなくたよりない感想文、続きは・・・また今度(?)デス~[ダッシュ(走り出すさま)]


今夜の夕食は
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宮島で一泊[ぴかぴか(新しい)]
おいしいお料理が次から次へと登場して
日本酒もすすんでしまいました~[あせあせ(飛び散る汗)]  
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兵庫県立芸術文化センター開館5周年記念事業/レナード・バーンスタイン没後20周年記念 佐渡裕芸術監督プロデュースオペラ2010 「キャンディード」 @兵庫県立芸術文化センターKOBELCO大ホール 7/24(土)[初日] [鑑賞]

原作者が ” ヴォルテール ” と、いうことは
下調べしていたのですが

音楽は断片的にどこかで聴いたことがあったな(?)程度の
記憶で聴きにいってきました

「キャンディード」はついこの間まで
帝劇が ” ジョン・ケアード版ミュージカル ”
として公演されていたようです

今回鑑賞した「キャンディード」は
” 2幕のコミック・オペレッタ/作品初演50周年を記念して制作されたシャトレ劇場版(2006) ”
と、プログラムには記載されていました

難しいことはよく解かりませんが
「キャンディード」という作品が完成して間もない
(初演は1959年、以降改訂が繰り返されて
完全版とされたのが1989年:ウィキペディアより)ため
著作権や版権に基づいて忠実に公演されている
と、いうことなのかも知れません[あせあせ(飛び散る汗)]

そしてこの作品は
” ミュージカル ”として紹介されることもあれば ” オペレッタ ”
 ” コミック・オペラ ” ” オペラ ” などなど・・・
どのジャンルに分類されてもおかしくないような(?)と、いうか
ひとつの領域におさめることが難しい作品といわれています

「キャンディード」について
詳細を知りたい方は↓(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%89

粗筋を知りたい方は↓「カンディード(原作者ヴォルテールの小説の表題)」(ウィキペディア)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%89

大雑把なあらすじは
純朴な青年が
世の中の悪(?)や思いもよらない天災に
次々と見舞われながらも

” 愛する人 ” に再び巡り会うまで
旅を続けた結果、その信じていた ” 愛する人 ” にさえ
裏切られていたことを知り、その絶望の果てに
ようやく ” 真の生きる意味 ” を悟る・・・と、
いうような感じなのですが

奇想天外な物語の展開と
ユーモアや現代社会の風刺のようなものも
” ピリリ ” と効いていて最終的にはなんとなく
V.フランクル氏の思想を彷彿とさせるような感覚もあり・・・

その物語の展開に惹きつけられて
自分の感情がコロコロと変化しているのを実感しながら
観劇していました

そして
舞台上で繰り広げられていたのはミュージカルで
オーケストラの演奏はミュージカルの伴奏にしておくには
勿体ないと感じられるような素敵な演奏でした

出演者のそれぞれに割り当てられていたと思われる
マイクロホンの遣われ方(?)のようなものがきめ細かくて

それが良い効果をもたらしている瞬間もあれば
マイクを通して聴こえてくるっぽい(?)独特の聴こえ方の瞬間もあり・・・(うまく表現できませーん[あせあせ(飛び散る汗)]

マイクロホンを通した響きが勝って
オーケストラが表現していたと思われる躍動感や
きらめくような響きなどが霞んでいた瞬間が
幾度もあったような気がします

オーケストラ・ピットからは
すてきな響きが漂っている気配は感じられるのに
もう少し聴きとりたいと思っているのに
何か(?)に阻まれているような感じ・・・です(意味不明デスネ[あせあせ(飛び散る汗)]

それでも
終幕フィナーレの出演者が総出の大合唱のシーンでは
この時ばかりは生声?(マイク無しの声)を聴かせてもらえて
オーケストラの響きともよく合っていたように感じられて
なんだか ” ホッ ” と、したのでした

きょうから始まった「キャンディード」は
東京公演も含めて8月8日まで公演されるそうです

そんなわけで
舞台装置の詳細や具体的な様子などは
ここでは控えマスー[あせあせ(飛び散る汗)]


今夜の夕食は

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鰯のキラキラ鮨 タマゴ巻き 豆腐とミツバのおすまし


7月23日の夕食は
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秋刀魚の干物 白和え カボチャと絹サヤの直煮
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ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第45回定期演奏会 第45回オペラ公演 サマーオペラ 「恋人たちの学校」 (コジ・ファン・トゥッテ)@ザ・カレッジ・オペラハウス 7/ 4(日)(2) [鑑賞]

アート、と、いうより娯楽感覚の雰囲気が
漂っていたような気がした明るい舞台でした

ドッキリさせられたのは
いちばん最初の装置転換の時

まさか装置がクルクル回ると思っていなかったので
半回転し出して装置の裏から片脚が ニョキ[ぴかぴか(新しい)]っと見えたときには

” あ~![どんっ(衝撃)]脚が見えてるーー[あせあせ(飛び散る汗)] ” と
とても焦りましたが、装置を動かしている方たちも
舞台用の衣裳をきちんと着ておられたので

演出上の趣向だったのだな
と、いうことがすぐに判って安堵したのでした

装置の半回転は物語の進行とともに
数えきれないほど何度も繰り返されていましたが
音楽や物語の流れを損なうことなくごく自然に行われていました

些細なことかもしれないけれど
舞台上での繊細な転換作業がライヴの印象を
より良く引き立てる役割を果たしていたように感じました

そんな舞台上では
独唱や重唱など音楽がひと段落する度に
” Bravo!!(ブラヴォー!!) Bravi!!(ブラヴィー!!) ” という
掛け声が嵐のように上がり・・・

人気と実力のある歌手の方々の出演で
構成されていたためなのか熱心なファンの方々が
たくさん観劇されていた様子でした

その熱狂ぶりに少し面食らう瞬間もありましたが
賞賛の嵐も納得の素晴らしい
独唱や重唱の数々だったと思います

そして通奏低音の中での演技は
みなさんの御顔の表情がとても豊かで

姉妹の貞操心が誘惑に負けてしまいそうになる
心の移り変わりが顔演技(?)だけでも
自然に理解することができたので
オペラ鑑賞でそれを発見することができたのは
とてもうれしく新鮮なことでした

オーケストラは、はじめのうち
かなり控え目な音量で演奏されていたように感じられて

二階席で観劇していましたが
1幕の途中まではBGMのように聴こえました

それが1幕のフィナーレで
オーケストラの速度が速まり
厚みのある音量に変化して、瞬く間に1幕を
格好良く(?)終わらせるような感じで・・・

2幕もだいたい同じ手法で
演奏されていたように感じました
メリハリが効いている、と、感じたかったのですが

歌声の邪魔はしていなかったけれど
歌声と溶け合うような感覚ではないように感じて

フィナーレが近づくまでは、専ら
オーケストラ全体の響きが(もしくは、個性が?)さびしく感じられました

それでも各幕のフィナーレでは
全力と全速力の派手な演奏で

幕が下りていく間、客席では
気分が高揚する感覚になっていた方々が
たくさんいらしたと思います

作品として全体を堪能した、と、いうより
各々の ” 技(または技量) ” を堪能したひと時でした

ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第45回定期演奏会 
第45回オペラ公演 サマーオペラ 「恋人たちの学校」(全2幕)字幕付原語上演

台本:ダ・ポンテ◇作曲:W.A.モーツァルト◇字幕作成:唐谷裕子
指揮:大勝秀也◇演出:粟國 淳
管弦楽:ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団
通奏低音[チェンバロ]西 聡美 [チェロ]上塚憲一

フィオルディリージ:並河寿美
ドラベラ:北野智子
グリエルモ:晴 雅彦
フェッランド:小餅谷哲男
デスピーナ:田邉織恵
ドン・アルフォンソ:木村孝夫

今夜の夕食は

鰯の生姜煮付 気持ちだけちょっぴり麻婆茄子 人参とキャベツのお味噌汁

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7月5日の夕食は
豚肉で作った肉じゃが 胡瓜 竹輪 油揚 酢のもの 焼き茄子 ワカメと豆腐のお味噌汁
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ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団第45回定期演奏会 第45回オペラ公演 サマーオペラ 「恋人たちの学校」 (コジ・ファン・トゥッテ)@ザ・カレッジ・オペラハウス 7/ 4(日)(1)[再・再更新] [鑑賞]

ことしの関西は梅雨、と、いうより
” 大雨にもれなく暴風がついてきます ” みたいな
雨降りとなると
激しい降りになることが多いです

きょうも外出してから
” 降るの? 降らないの?
よそいきの服を着て出かけるから、ぜったいに降るなー[どんっ(衝撃)]
・・・みたいななことを呪文のように心の中で
唱えながら劇場へ向かいましたが

幸い雨は降らず
晴れ間が覗くくらいの御天気に恵まれました


「恋人たちの学校」(コジ・ファン・トゥッテ)は
モーツァルトが作曲した
2幕仕立てのオペラ・ブッファです

オペラ・ブッファについて
詳しく知りたい方は・・・↓(++のほほん++、またはウィキペディア)
http://gold-ladybug.blog.so-net.ne.jp/2009-02-24
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%A9%E3%83%BB%E3%83%96%E3%83%83%E3%83%95%E3%82%A1

2人の男たちが自らの
婚約者である姉妹の貞操の固さを信じ
老哲学者と賭けをして

その賭けをめぐって
人生経験が豊かな老哲学者が
姉妹の小間使いの女を買収までして
さまざまな小細工を仕掛け

姉妹は老哲学者の思惑通り
貞操を守ることができず

そのことを知った2人の男たちは
激しく嫉妬をしながらも
婚約者に対する愛情を断ち切ることができにゃい・・・

そして最終的にはハッピーエンド(?)で
終わる、と、いうのが大まかな物語の内容です

この作品は創られた当初は
” 内容が不道徳 ” と、いうことで
演奏される機会が少なかったのですが

モーツァルトが作曲した音楽が
登場人物の為の独唱をはじめ
二重唱から六重唱まで([exclamation]
幅広く充実した内容であることと

物語の内容も
” 不道徳 ” と、いうより
” 男女の間の機微に現実味がある ”
と、いう再評価が進んで
演奏される機会が増えてきているようです

詳しいあらすじを知りたい方は↓(ウィキペディア コジ・ファン・トゥッテ)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%82%B8%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A1%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%83%E3%83%86


舞台上は
大きな回り舞台のような装置がひとつセットされていて

物語の進行にあわせて舞台が半回転すると
裏側にあらかじめ準備されていた次の装置が登場する
と、いうおもしろいアイディアで

半回転→その裏側では次の装置の準備→半回転・・・を
延々と繰り返しながら物語を表現していました

装置の印象は
” ロココ調 リカちゃん人形のお部屋 ”
みたいな感じで(意味不明デスネ[あせあせ(飛び散る汗)])素敵でした[ぴかぴか(新しい)]

詳しい感想文はまた後日
あしたの健康のため、もう、寝なければー!![眠い(睡眠)]


今夜の夕食は

天ぷら(鰯、穴子、玉葱、ゴボウ、ミツ葉など) 冷奴 ワカメのお味噌汁

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7月3日の夕食は
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鰯の生姜煮つけ ピーマン醤油炒め モヤシのお味噌汁


 
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関西二期会 第72回オペラ公演 「ジプシー男爵」@尼崎市総合文化センター アルカイックホール 5/22(土)、23(日) [鑑賞]

ことしは、なにごとにもすべて
”御天気 ” のせいにしてしまいがちな今日この頃

過ごしやすい御天気が長続きしないせいで
ブログちゃんの更新も滞ってしまっているのデス[たらーっ(汗)]
(自己嫌悪な言い訳[むかっ(怒り)]

「ジプシー男爵」は
クラシック音楽のジャンルの中で
” オペレッタ ” という部類に入り
台詞と踊りのあるオーケストラ付きの歌劇(ウィキペディアより)と
いう特色があります
もっと詳しく知りたい方は↓ ” ウィキペディア ”
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AA%E3%83%9A%E3%83%AC%E3%83%83%E3%82%BF

” オペレッタ ” が
時代の流れとともに変化していったものが
” ミュージカル ” です
「ジプシー男爵」も
ミュージカル化されて公演されている機会があるようです

「ジプシー男爵」のあらすじを知りたい方は↓ ” オペラ・データベース ”
http://www.and.or.tv/operaoperetta/57.htm


終わりよければすべてよし[ぴかぴか(新しい)]
と、いう言葉がぴったりの楽しい舞台でした

舞台上で繰り広げられている
たくさんの人たちの演技のそれぞれに
個性(?)のようなものがあって

その個性のひとつひとつが合わさって
ごく自然な ” 群衆 ” の大きな演技が
出来上がっているような感じがしました

バレエやミュージカルなどで観る機会がある
統一感がある ” 一糸乱れずの型 ” も
爽快感があって良いですが

今回観たような
” うごめきの中でひと塊の型(意味不明[あせあせ(飛び散る汗)]) ” として
表現されているのも素晴らしいです

一つ一つ、一人一人の
歌声や演技などで心魅かれた瞬間は
少なかったですが

出演者たちが総出で発せられたときの
歌声の力強さと
それを更に効果的に感じさせた
オーケストラの響きに

たくさんの人びとが支え、補い合って
音楽が舞台が創られているという
当り前のことをとても強く感じさせてもらえた
瞬間になりました

カーテンコールのときの客席では
一日目は占い師の役をされた方に
二日目は指揮者とオーケストラに
より手厚い拍手が贈られていたようです

二日間観て聴く機会に恵まれたため
観劇中は自分の中で色々と自問・自問・自問・・・の連続でした
自答はなかなかすぐにはできにゃい[あせあせ(飛び散る汗)]

たぶんその答えを見つけるために
また劇場に足を運ぶ機会もあるのだろうと思います


関西二期会 第72回オペラ公演 「ジプシー男爵」(全2幕)日本語上演

原台本:I.シュニッツァー◇作曲:J.シュトラウスⅡ◇日本語台本:栗山昌良
指揮:牧村邦彦◇演出:岩田達宗
管弦楽:ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団


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ヤン・リーピンのシャングリラ@梅田芸術劇場メインホール 3/28(日) 千秋楽 (2) [鑑賞]

「ヤン・リーピンのシャングリラ」で表現されていたのは
民族が伝承している文化や信仰に含まれている
” 意味 ” のようなものに
今の世の中にも必要なのではないか、と
気がつかせてもらえた瞬間があったり

純粋にアートな雰囲気を感じさせてもらえて
一瞬たりとも観逃したくないと思える瞬間もあり

また、踊り手たちの軽快なステップや手拍子
そして太鼓のリズムや歌声に客席で観ているこちらまで
その躍動感が伝染して身体がウズウズしてしまったり

昔も今も変わらないちょっとしたユーモアに共感し
たくさんの大人たちに混じって
懸命に太鼓をたたいたり踊ったりしている
幼い子どもたちにほほ笑ましさを感じたり・・・

何かしらの統一したテーマのようなものを
感じ取ることは難しかったけれど
色んな角度から色んな刺激を受け取った舞台でした

中国の少数民族について知識不足だったため
観劇している途中でようやく理解できたことがありました

開演前から出演者と思われる民族衣裳をまとった男性が
石碑のようなものを持って客席を徘徊(?)していました

しばらく客席や開演前の舞台を徘徊した後
舞台の端にセットされていた石の塚のようなところに
持っていた石碑を積んで祈りのようなものを捧げた後
すぅっと公演が始まりました

休憩の後の始まり方も同じような感じだったので
民族色を取り入れた粋な演出なのだなぁ・・・と
軽い気持ちでいたのですが

公演の終盤で
男性がまとっていた民族衣裳はチベット族のものだったことや
持っていた石碑や舞台端のセットはそれぞれ
” マニ石、マニ塚 ” と、呼ばれるものだったと判り・・・

観劇し終わった後で
「ヤン・リーピンのシャングリラ」は
スペクタクルだけではなかったのだ、と
いうことに気がついたのでした

公演パンフレットを見ると
ヤン・リーピンさんが踊りや祭事を採集した地域は
雲南省の少数民族と紹介されていました

彼女が成し遂げていることは壮大なことですが
中国の国土は更に壮大なのだ、ということも実感しました

・・・あ、それで
肝心のヤン・リーピンさんの踊りは
言葉では表現し尽くせない美しさで
腕の付け根から指先にかけての表現は
腕か手のひらにもうひとつ
別の心臓がついているんじゃないかと思うほど
別の生き物が棲みついて(?)いるような感じでした

観ているときも、観終わって時間が経った今も
鮮やかな彩りと本来のヒトが持つ力強い躍動感が
いつまでも脳裏に残る舞台でした

shan.jpgshan2.jpg

マニ石、マニ塚についてもっと知りたい方は
↓生命が与えられた石
http://www.rmhb.com.cn/chpic/htdocs/rmhb/japan/j2001-8/manidui.htm



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ヤン・リーピンのシャングリラ@梅田芸術劇場メインホール 3/28(日) 千秋楽 (1) [鑑賞]

ヤン・リーピンさんは
中国では国宝級の舞踊家だそうです

彼女は少数民族が暮らす地域の出身者で
舞踊家として活躍しているさなかに里帰りをしたとき

時代の変化とともに
故郷の儀式や祭事が伝承されることなく
自然消滅していく危機を感じ

故郷周辺の
さまざまな少数民族が暮らす地域を巡って
その民族独自の祭事や儀式で踊られる踊りを
採集していったそうです

その採集した踊りを元に
舞台公演用にアレンジされたものが
今回観た「シャングリラ」でした

踊り手たちは採集された地域で暮らしている
若者や子どもたちで構成されています

近代化が激しい中国で
「シャングリラ」は
ひよっとしたら消えてしまうかもしれない
少数民族の文化が凝縮されている、と、いうことで
世界での評価が高い貴重な作品として位置付けされています

作品は少数民族の催事が元になっているため
” 素朴なこと ” が
テーマになっているように感じました

PANDAちゃんは最近
” 素朴なこと ” を置き去りにして
生活しているのではないか?、と
自問自答の瞬間が何度もありながら

パフォーマンスの大胆さや
衣裳の美しさに目をうばわれ

ヤン・リーピンさんの踊りには
全神経を集中して魅入ってしまい
とても充実したひとときでした

それではまた・・・今夜はもう遅いので
詳しい感想はまた後日(?)デスー(涙)


「ヤン・リーピンのシャングリラ」について
もっと詳しいことを知りたい方は
↓チケットぴあ
http://t.pia.jp/feature/stage/y_liping/y_liping.html
↓Bunkamura
http://www.bunkamura.co.jp/orchard/lineup/08_y_liping/
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